事業概要

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原子燃料サイクル

原子力発電のハテナにお答えします


原子力発電所から出る放射性廃棄物はどうするのですか。

原子力発電所では、放射性の気体、液体あるいは固体などの廃棄物が発生します。気体や液体廃棄物は建屋内の廃棄物処理装置で適切に処理し、安全を確認した上で放出します。この放出による発電所周辺への影響は自然放射線以下の値となっています。

また、固体廃棄物は敷地内の貯蔵庫に厳重に保管されており、玄海原子力発電所では平成5年度より一部ドラム缶を青森県六ヶ所村低レベル放射性廃棄物埋設センターへ搬出しています。

原子力発電所で使い終わった使用済み燃料がたまり続けるのではないのですか。

日本は資源が少ないため、原子力発電所で使い終わったウラン燃料も貴重なエネルギー資源としてリサイクルすることを国の基本方針としています。

原子力発電所の使用済燃料は、もう一度燃料として使えるようにするため、計画的に、青森県六ヶ所村にある日本原燃株式会社の再処理工場へ搬出しています。

再処理工場の建設状況は。

日本原燃株式会社の六ヶ所再処理工場は、使用済燃料受入貯蔵施設が平成11年12月に完成し、使用済燃料の受入れを開始しています。また、再処理施設本体については、平成18年3月から実際の使用済燃料を用いた最終的な試験(アクティブ試験)が行われ、ガラス固化試験まで終了しています。

高レベル放射性廃棄物の処分はどうするのですか。

使用済み燃料を再処理した後には放射能レベルの高い放射性廃液が残ります。この放射性廃液をガラス原料と混ぜ合わせ、ステンレス製容器に入れて固めたものを高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)と言います。

高レベル放射性廃棄物は、30~50年間冷却のために安全に貯蔵した後、地下300メートル以上の深さの安定した地層中に最終処分されることになります。

原子力発電環境整備機構(NUMO)(別ウィンドウ)