プレスリリース

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プレスリリース
平成20年12月18日
九州電力株式会社

川内原子力発電所2号機第18回定期検査蒸気発生器入口管台溶接部の計画保全工事の状況について


 川内原子力発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万キロワット)は、平成20年11月25日から第18回定期検査を実施しています。
 今回の定期検査において、国の指示に基づき、蒸気発生器(SG)入口管台溶接部内表面について渦流探傷試験を実施したところ、A-SG入口管台溶接部で38箇所(最大長さ約17mm)、B-SG入口管台溶接部で1箇所(最大長さ約5mm)、C-SG入口管台溶接部で5箇所(最大長さ約8mm)の有意な信号指示を確認しました。

 渦流探傷試験で有意な信号指示が認められた箇所について、超音波探傷試験で深さを確認した結果、A-SGの6箇所で有意な信号指示が認められ、約78mmの板厚に対し、傷の最大深さは約9mmであることが判明しました。また、残りB,C-SGでは有意な信号指示は認められず、表面の浅い傷であると評価しました。
 当該部は、この傷の最大深さを考慮しても、設計上の必要板厚(66mm)を満足していることを確認しました。

 当該部の傷については、国内外の600系ニッケル基合金溶接部で確認されている一次冷却材環境下における応力腐食割れによるものと推定されます。
 今後、A、B、C-SGの入口管台溶接部内表面(600系ニッケル基合金)は、当初の計画どおり、切削により傷を除去し、より耐食性に優れた690系ニッケル基合金で肉盛溶接(計画保全工事)を実施します。
 なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。

以上

添付ファイル PDFファイル 川内原子力発電所2号機 蒸気発生器入口管台点検結果概要 (1,295KB)